| 過去1年間の痔核切除成績をまとめましたので、図表でお示しします。 |
| 痔核手術の成績(平成18年9月〜平成19年8月) |
| 当院で行った43例の痔核切除手術の成績です。手術時間は30分前後で、出血は全例でガーゼに浸みる程度の少量で済んでいます。術後は小さな合併症が生じた患者様もおられますが、全体としては良好な成績と考えています。 |
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| 痔核切除手術後の痛みに関するデータ |
| 痔核の手術後は、しばらくの間は痛みが残ります。鎮痛剤を服用して頂くわけですが、この図は鎮痛剤の服用期間を示しています。2/3の患者様は7日以内で済んでいますが、痔が少々ひどくて肛門の2〜3か所の切除を要した場合には1〜2週間の鎮痛剤の服用を必要とする患者様がおられます。 |
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| 痔核切除手術後の通院回数と手術創が治癒するまでの期間 |
| 手術後の通院は最初の7日間は原則として毎日、以後は週1〜2回へ減らしてゆきます。今までの平均通院回数は11回です。また、手術創が完全に治癒するまでの期間は、個人差はありますが、平均すると1か月を要するというデータが出ています。 |
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| 手術から仕事復帰までの期間 |
| 当院では、手術後に仕事へ復帰するまでの期間は、驚くほどに早いのが特徴です。通常は3日経つと半数以上の患者様はすでに仕事へ復帰できており、7日経つと9割以上の大部分の患者様は復帰できています。 |
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| 治療費用について |
| 当院はすべて保険診療です。当院で手術を受けられた43例の患者様に関して、手術を含めて初診〜最終通院までにかかったすべての費用を保険点数で示したものです。保険点数の平均は10,527点、健康保険3割負担に換算すると32,000円の負担で受けて頂いたことになります。入院7日間で同じ治療を受けた場合には、2倍以上の負担額になると予想されます。 |
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| では、痔ができる人は、肛門括約筋に何か異常があるのでしょうか? |
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回答 ○ 裂肛は肛門括約筋の緊張亢進が原因で生ずる病態であるのに対して、痔と肛門括約筋の因果関係は未だ明らかではありませんが、 ○ 痔核の患者でも、肛門からカテーテルを数cm挿入して肛門内圧を測定すると、肛門管の静止圧が通常よりも高く、かつこの高圧帯が通常より長く続くとの報告はありますので、痔の成因にも肛門括約筋の関与の可能性は否定できません。 ○ 近年、肛門内に挿入できる超音波プローブが開発され、肛門括約筋の厚さや変性の有無を画像で明瞭に観察できるようになりました。当院でも積極的に使用しており、2〜3年後には新しい知見が得られるものと期待しています。 |
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| 肛門科診療における当院の特徴とは? |
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| 通常の視診・指診・肛門鏡診のほかに、経肛門超音波検査(エコー)と直腸肛門内圧検査を行うことで、肛門の生理学的機能を含めてさらに突っ込んだ観点から詳細に精査し、治療方針の決定に役立てていることです。 |
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| 経肛門超音波検査で診断できる新知見とは? |
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○ 肛門機能に関与する内・外肛門括約筋の厚さや損傷・変性の有無を明瞭に観察することが可能です ○ 痔瘻の多くは肛門括約筋を貫通して走行しており、その貫通部位を正確に診断することも可能です ○ 痔核の成因に肛門括約筋が関与するか否かは未だ定説はないものの、肛門管静止圧が非痔核患者より高い傾向が、当院の診療で出てきてきています。 ○ もうひとつ追加は、男性の前立腺に対して肛門エコーは最も臓器近接で明瞭に観察することができます |
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| 直腸肛門内圧検査の意義とは? |
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○ 肛門管は解剖学的に約3cmの長さですが、同部は周囲から肛門括約筋で閉められて、通常の内圧は40〜50mmHgで、直腸内と比べて明らかに高圧帯を示しますが、 ○ 高齢者など便漏れのある患者様では肛門括約筋が緩んで肛門内圧は10〜20mmHgまで低下する一方で、肛門の閉まりが強すぎる裂肛患者では内圧は100mmHgの高値に達する場合があり、これが原因で肛門に裂創ができて痛みの原因になるのです ○ 最近、当院では裂肛の患者様に対しては、肛門括約筋の緊張を低下させる軟膏(バソレータ軟膏)を治療として使っています。まだ保険診療は許可されていませんが、欧米では多くの有効例が報告され、当院でもこの軟膏を肛門部に塗ると5〜10分後に肛門内圧が100→50mmHgまで劇的に低下する例を数例経験しています。これでも治らなければ、止むなく手術となります。 |
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| 手術等の費用に関して |
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○ 当院の特徴は、すべて保険診療で行うので、はっきり申してどこの施設にも負けない質の高い診療内容をどこの施設にも負けない手頃な費用で受けて頂けることです。次に、具体的に示します。 ○ 肛門機能検査の費用 経肛門超音波検査では保険点数350点(健保3割負担で1,050円) 直腸肛門内圧検査 880点( 約2,700円) ○ 手術の費用 例えば、痔核切除手術の費用を、当院で治療した43例の平均で示すと 初診(術前血液検査+肛門機能検査)+手術+術後通院11回、 と初診から手術を含めて術後の通院終了までのすべての費用を合計しても、保険点数で約11,000点(健保3割負担で約33,000円)です。通院が少々長くなっても4万円以内で済みます。 参考までに、痔核、痔瘻、裂肛手術の保険点数はそれぞれ5,360点、3,750点、3,110点ですので、痔瘻や裂肛の手術ではさらに安い費用で済みます。 7日前後入院して治療を受けた場合と比べて、いずれの手術でも費用は半分程度と推定されます。 お気軽に受診ください。 |
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| メールで相談例のご紹介 |
| 当院では、社会への健康増進に寄与すべく、肛門疾患を中心にメールでのご相談を受け付けております。この欄では、日頃の診療やメール相談のなかで患者様からご相談頂いた内容のうち、とくに件数が多かった事項や重要な問題に関して、Q&A形式でご回答してゆきたいと存じます。 |
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| 慢性便秘の人は痔になりやすいという仮説があると聞きますが、本当でしょうか? |
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回答 ○ 痔で来院される患者様に問診すると、便秘の方々が多いのは事実です。ひどい人では排便が週1回とか、また1回の排便に要する時間も30分くらいかかるという方がおられます。 ○ 直腸肛門内圧などの肛門機能検査では、便秘の人とそうでない人の間で差はないとの報告もありますが、 ○ 腸内にたまった便を意識して排便しようと“いきみ”を繰り返すうちに、痔ができやすくなるという可能性はあります。 ○ 日頃の生活習慣の中で、便秘の予防に注意を払うことは痔の予防のためにも重要と考えられます。 |
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| "肛門部のかゆみ"を主症状で来院される患者様が多いのです。その原因は? |
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回答 ○ “肛門部のかゆみ”は、一説によると人口の20%もの多数が抱える深刻な悩みです。 ○ 7割は痔核などの肛門疾患や直腸病変を併存するとされ、また低率ですが悪性腫瘍が隠れていることもあるので、症状が持続するときは一度肛門科専門医の診察を受けることをお勧めします。そして、残り3割がいわゆる特発性の肛門掻痒症です。 ○ 原因の多くは、食餌性因子と排便後の汚れに起因します。 ○ 食餌性因子では、コーヒ、コーラ、紅茶、チョコレート、トマトなどです。 ○ 便による汚れの原因としては、内肛門括約筋の弛緩状態が異常に長く続くことが原因との報告があり、当院でも直腸肛門内圧検査を試みて検討中です。 ○ 治療は、肛門皮膚のケアとして、入浴後には柔らかいタオルでぬぐうなど常に清潔かつ乾燥を保つことが第一です。しかし、過度に擦ることは禁物です。 ○ 痔核の合併があれば痔坐薬を使用します。酸化亜鉛などの皮膚保護軟膏も有効で、 さらにステロイド軟膏を併用することもあります。 このような治療を7〜10日間施行しても軽快しない場合には、肛門部皮膚の生検術(局所麻酔下に長さ5mm程の皮膚を切除して病理検査する)を行うことがあります |
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| 肛門からの出血で、痔の出血と直腸がんの出血は一般人でも鑑別することはできるでしょうか? |
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回答 ○ 結論として、血液の性状と出血の状況を注意深く観察すれば鑑別は可能なことが多く、 ○ 例えば痔であれば、血液の性状は“きれいな鮮血”で、出血の状況は“シャーと便器へ血が落ちる”、“ポタポタ便器へ落ちる”か、または“紙に真っ赤な血液が付着する”などです。これに対して、がんでは“便の表面に血液が付着している”と表現される場合が多いです。要するに、勢いのよい出血は良性で、“少しだけいつも血液が付着するのがくせもの”といえます。 ○ しかし、これはあくまでも一般論です。肛門管と直腸の境目付近にできた下部直腸がんの場合は、痔とまぎらわしいような出血を来すこともあります。数年間、痔と思い込んで放置していた患者様で、肛門から指を入れて触診すると腫瘍を触知したという例を、過去6か月間ですでに数例経験しました。 年齢を問わず、排便時の出血が1か月以上持続するような場合には、専門医の診察を受けることをお勧めします。 |
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| 20歳代 女性 |
| 相談内容 部位は肛門、症状は鮮紅色の出血と常時の痛み、脱出(手で戻る)を伴う。 具体的な内容ー平成18年11月に出産し、その後に痔がひどくなった。現在は軟膏を使用しているが、効果がない。 |
回答 痔の3大症状(出血、疼痛、脱出)のすべてがそろっています。痔軟膏を使用しても効果がないならば、保存的治療には限界があるかも知れません。
患者様はその後来院され、診察の結果は痔核(3〜4度)でした。授乳中のため、鎮痛剤などの薬剤の服用には消極的で、本人の希望もあって翌日に手術(脱出痔核の結紮切除術)を施行しました。手術当日を含めて前後も授乳を続けていたこともあって、鎮痛剤も抗生剤も一切服用されませんでしたが、術後経過は問題なく、まもなく肛門の諸症状は改善消失しました。
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| 20歳代 女性 |
| 相談内容 部位ー肛門、症状ー鮮紅色の出血、痛み、排便に時間がかかる、具体的な内容ー1年ほど前に排便時に出血と痛みがありました。肛門が切れたと思うのですけど、それが治らずに市販の塗り薬で対応していました。一時は軽快していたのですが、2か月前より症状がひどくなり、出血量も増え、便器内に鮮血が飛び散ることもあります。最近は、排便時のみでなく、普通に生活している時も、ズキズキ痛みが出るようになりました。肛門の所にも、何かイボ?のようなものがプツプツできたように思います。手術しないといけないでしょうか?あと、診察はどのようにするのでしょうか。とても不安です。宜しくお願い致します。 |
回答 排便時の痛みや便器へ飛び散る鮮血出血は痔核の典型的な所見ですが、最近の普通に生活している時でもズキズキした痛みの原因が何かはメールの内容から少し判断し難い点です。 裂肛が合併すれば、そのような症状が出現する可能性も考えられますが。手術が必要か否かは、やはり診察が必要です。 診察方法ですが、あらかじめお尻(肛門)の部分だけ穴が開いたパンツを履いて頂きます。体位はうつむきで、はじめに指を肛門内に入れ(指診)、次に肛門鏡を挿入して肛門内を観察します。これで、大体の所見はつかめると考えますが。
この患者様は当院を受診され、診察の結果は裂肛でした。痔坐薬と鎮痛坐薬の処置を14日間行った結果、まもなく症状は軽快やがて消失し、1か月後の受診時には裂肛の創も改善消失しました。 |
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| 50歳代 男性 |
| 相談内容 部位ー肛門 症状ー出血(鮮紅色)、排便時痛い、脱出(手で戻る) 具体的な内容ー便座に座り、少し息むだけでも大量の出血があり、体がだるい。2箇所の医療機関にて診察、内視鏡検査を受けたが、ただの痔で異常がないと言われ、坐薬のみ処方されるが未だよくならず、相談いたしました。貧血をおこさないか心配です。 |
回答 いきむと出血するとのこと、おそらく痔由来の出血かと考えられますが。出血はおそらくきれいな鮮紅色ですね?痔でも、出血がひどくなると、時に強度の貧血を来たすことはあります。“体がだるい”が少し気になります。坐薬で軽快していないとのことですね。痔は脱出も伴う とのこと、手術を含めて何らかの肛門処置が必要かも知れません。手術でも、日帰り手術でできますよ。肛門科専門医の受診をお勧めします。 確認ですが、内科の薬等の服用はされていないでしょうか?とくに、“血をさらさらにする薬”などです。 |
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| 50歳代 女性 |
| 相談内容 部位ー大腸 症状ー便がピンク色で大腸がんが気になる 具体的内容ー最近、出始めの便の色がピンク色をしていて、怖がりの神経質でいろいろと悩んでいます。2か月前の検診では、便潜血は陰性でしたが。大腸の検査を受けたいと思うのですが、2リットルの下剤など飲めそうもないし、検査を受けた人に聞いたところ、下剤を吐いてしまうは、浣腸はされるは、あげくのはてはお腹が破れるほど検査は辛いものだったと聞き、どうしたらいいのか悩んでいます。 |
回答 最近受けた便潜血検査は陰性であったが、やはり大腸がんが気になるとのこと。便の潜血反応は大腸がんのスクリーニング検査としては有用ですが、早期の小さいがんなどは、時々見落としがあることは事実です。 大腸内視鏡検査の洗浄液2Lを飲むのが少々億劫がられているようですが、70歳以上の高齢者の方などでも、大抵は全部飲んでくれています。当院では、苦手の方には、朝から当院へ来て飲み始めて頂いて、午後に内視鏡検査を行うようにしていますが。 大腸内視鏡検査の“辛さ”は、多少は検査を担当する内視鏡医の技量によるところもあります。内視鏡検査の受診に消極的であれば、便潜血検査を6か月〜1年の間隔で続行するのも1つの方法かと存じます。大腸がんはすべての癌の中では、比較的予後は良い方の部類に属します。あまり神経質にならなくてもよいのでは? |
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| 20歳代 女性 |
| 相談内容 部位ー肛門 相談事項1)ー脱肛か、それとも単に皮膚がたるんでいるだけか? 具体的内容ー1年前に出産したが、妊娠中に看護師から“脱肛”を指摘された。出産して後、肛門科を受診すると、“単に皮膚がのびてたるんでいるだけ”といわれました。“脱肛”との違いを教えてください。相談事項2)−数年前より、排便後にウォシュレットで十分に洗ったつもりでも、しばらくすると肛門部がかゆくなり、トイレでふくと少量の便?か粘液?らしきものが付着してくることがあります。便漏れ?か膿?かと心配しています。どのような検査を受ければわかるでしょうか?アドバイスください。 |
回答 回答1) 脱肛とは一般には排便時に肛門内から肛門外へ痔核が出てきて、排便後に指で還納せねばならない場合が多いです。元々、痛みがなく、看護師から 指摘されてはじめて気づいたのであれば、某肛門科で指摘されたように“単に肛門皮膚がたるんでいるだけ”の可能性が考えられます。痔が出たままであれば、通常はかなりの痛みを伴うはずです。 痛みがなくて皮膚がたるんでいるだけであれば、そのまま放置しておいても差支えなしですが、どうしても気になるようであれば、たるんだ皮膚部分だけを局所麻酔で簡単に切除することは可能です。 回答2) 原因としては、@皮膚がたるんでいる影響で、十分にふききれていなかったか、Aウォッシュレットの水が肛門内へ入っていたか、などが考えられます。膿であれば、痔瘻や大腸疾患を考慮する必要がありますが、今回の内容では膿の可能性は低いと思います。具体的な診察・検査としては、@肛門の視診・指診、A肛門鏡検査、BS状結腸までの内視鏡検査を行えば、あなたが心配される点は解決できるかと思いますので、肛門科専門医を受診して下さい。 |
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| 20歳代 女性 |
| 相談内容 部位ー肛門、症状ー痔脱出、排便に時間がかかる、出血、相談内容ー某肛門科でイボ痔で手術適応と言われました。仕事が忙しくて、平日は夜でないと通院できないのですが、夜でも日帰り手術は可能でしょうか? |
回答 痔は日帰り手術を行うとしても、手術後は創部からの出血の有無チェックが必要ですので、数時間は院内で休んで頂くことになります。したがって、手術を夜間に行うことは無理で、手術の日はやはり1日、休みを取って来て頂く準備は必要です。 術後も、数日間は痛みと創部の腫脹が残存するので、原則は毎日の通院が必要です。手術創が完全に治癒するまでには、約1か月を要する見込みです。 来院後の治療と経過 この患者様は後日来院され、診察の結果で痔核の切除手術は行わず、ジオン注射療法を2か所に施行しました。治療後の経過は良好で、脱肛は改善消失しています。 |
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| 30歳代 男性 |
| 相談内容 部位ー肛門、症状ー脱肛(戻りにくい)、いきむとふたをされた感じ、肛門周囲の圧迫感、 具体的内容ー長年、痔に悩まされてきましたが、仕事の都合で手術に踏み切れず。最近、ジオン注射の治療法を知り、受けてみたいと考えていますが、詳しい治療内容や通院期間等を教えてください。 |
ジオン注射とは、痔に流れ込む血液の量を減らし、痔を硬くして粘膜に癒着・固定させる治療法です。新しい痔の治療法として近年注目されています。痔核を切り取る手術と比べると、術後の痛みや傷口からの出血の心配がほとんどないのが利点です。 去る3月11日に東京で開催された第2回内痔核治療法研究会では多くの施設から有効率80%以上の好成績が報告されましたし、当院の経験でも痔核の縮小・脱肛の軽快など患者の満足度は良好ですが、大きい痔核は一部に治療が不十分であった例の経験もあります。根治性としては、やはり手術(結紮切除術)が最も確実という点では現在も一致しており、したがって大きい痔核は切除し、比較的小さい痔核はジオン注射という組合せ治療も全国的に盛んに行われています。 このようにジオン注射はすぐれた治療法ですが、まれに重大な合併症の報告もありますので、治療後の通院期間は当院では翌日は必ず受診、その後2週間は週2回程度の通院、最終的な効果判定は1か月後の予定としています。
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